Ethereumのデベロッパーならよく「ERC~」という単語を耳にすると思います。
どのような規格があるのかまとめていきます。
ERC(Ethereum Request for Comments)とは、Ethereum(イーサリアム)上にトークンを作る際の規格の総称になります。
ERC-20
一番メジャーな規格です。現時点*2019/5ではイーサリアム上のトークンのほとんどがこの企画で作られています。
イーサリアム上で一番ベーシックな為、下記情報さえ決めてしまえば誰でも※技術的な知識は必要です独自のトークンを発行することが出来ます。
機能は個々のアドレス間の送受信がメインになり、送金時にはガスをマイナーに支払い送金をします。
ERC-223
◎ERC-20の改善規格
ERC-20は一番多く使われていますが、稀にバグなども発生してしまいます。
それらを改善すべく作られた規格がERC-223になります。
また追加の機能もあり、
・送金先が存在しない場合は送信者に返金される。
(ERC-20は送金先がないとロストしてしまう)
・送金(スマートコントラクト実行)時のガスを減らす。
と言ったところが大きな改良点です。
これからに期待の企画ですね♪
ERC-621
◎トークンの供給量の変更を可能にした規格
ERC-20ではトークンの供給量をトークン作成時に決めます。これは一度決めてしまうと二度と変更することが出来ません。
この供給量を自在に変更できるようにしたものがERC-621になります。
閲覧権などの権限をトークンに持たせることが出来ます。
ERC-827
◎送金時のトランザクション数を改善した規格
ERC-20で作られたトークンではAさん→Bさんへ送金をするときに、
という二つの作業(トランザクション発行)をしています。
これだと、2回トランザクションを発行することになるので、2重でガス(手数料)が掛かってしまいます。
これを一つのトランザクションで可能にし、ガスとネットワーク負荷の削減とを目的としたのがERC-827になります。
ERC-721
◎トークンに代替不可能性を持たせた規格
代替不可能性とは、その個体が唯一無二の存在であり、他のものに置き換えられないことを言います。
これをトークンで再現したのがERC-721になります。
理解するには少し知識が必要ですので、詳細は別途ブログの記事にしたいと思います。
ERC-864
◎ERC-721とERC-621の合体版
代替不可能なトークンの保有権を他社に共有、譲渡出来るようにしたものです。
その他
まだまだ現在考えられている規格はたくさんあるため、順次更新していきます。