ブロックチェーン&メンタル操作@らふの日記🐹

人間の心理やお金に関することを紹介していきます。あとはブロックチェーンに関することをちらほらと。。。

マーケットの達人はこう見る!「仮想通貨の可能性」

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かなり前のディスカッションになりますが、結構分かりやすいのでまとめました。
 
ブロックチェーンと言うより、仮想通貨(暗号資産)自体のディスカッションになります。
 
Future of Money~マネーの未来を探る~
 
マーケットの達人はこう見る!「仮想通貨の可能性」
 
藤巻 健史: 参議院議員・㈱フジマキ・ジャパン代表取締役 
尾河 眞樹: ソニーフィナンシャルホールディングス 執行役員 兼 金融市場調査部長 
池水 雄一: ICBCスタンダードバンク 東京支店長 
直居 敦 モデレーター:日経CNBC アンカー
 
モデレーター)
 まずは藤巻さんに自己紹介と仮想通貨の出会いをお聞きしたいと思います。
 
藤巻)
 昔から日本の財政、日銀についてかなり厳しい見方をしていて、仮想通貨なら避難通貨としての手段になるのではないかということで3~4年前に始めました。避難通貨という意味と、将来性という意味の両方で仮想通貨に深く興味を持っています。
 また日本の将来の飯のタネとして「仮想通貨、ブロックチェーン」これが大きい種になると思っているので、仮想通貨に対する税制問題について政府を追及しています。
 
モデレーター)
 ありがとうございます。日銀に対する、厳しい目線、それから将来性としても、あるいはビジネス(飯のタネ)としても仮想通貨に注目という藤巻さんですね。それから税制の話、この辺もなかなか他ではない視点かなと思います。
 さて続いて、尾河真紀さんにお聞きします。尾河さんは為替等で皆さん色んな所で、ご覧になる方が多いと思いますけども、尾河さんご自身の自己紹介、仮想通貨との関わりをご紹介頂けますでしょうか。
 
尾河)
 今は金融市場調査部長として為替のアナリストをしています。バックグラウンドはずっと為替で、「ファーストシカゴ銀行為の替のディーラー → インターバンク → カスタマーディーラー → ソニーで為替のヘッジ運用」をやってきました。ジェーピーモルガンつながりで藤巻さんにも大変お世話になっています。
 仮想通貨に関しましては、「通貨」と呼ばれていることから、個人投資家の方からご質問を頂くことが多くなってきています。一方で、G20、政府、金融庁の方もこれは通貨ではないと言っている、じゃあ「通貨」であるにはどういう条件が必要なのか、1回整理した方がいいと思い書籍の執筆に至りました。
 
モデレーター)
 為替畑の尾河さんなんですけども、今言われました「仮想通貨というから通貨なんですよね」と、しかし、似てるところもあるけれどなんだかずいぶん違うところもある、なんだっけそれはという気持ちにだんだんなってくるんですけども、その辺りをこれから議論を深めていければと思います。
 そして、ICBCスタンダードバンク池水雄一さんです。商社で外資系の金融機関などで貴金属の取引に長年携わっていらっしゃったプロフェッショナル。池水さんのバックグラウンド、そして仮想通貨との関りはどんな感じなんでしょうか。
 
池水)
 私は商社(住友商事三井物産クレディスイスという銀行)のバックグラウンドの後に、12年前に今のICBCスタンダードバンクで東京ではゴールド、プラチナ、シルバー、パラジウムという貴金属、それから今ベースメタルの取引をずっとやっています。
 ビットコインは「マイニング?どっかから掘るのかな?」など、通貨のような発行体がないのでが一面ゴールドとすごく似ており興味を持っていります。
 価格チャートにビットコインとドル高のゴールドを合わせてみたら、ゴールドは真っすぐな水平線にしかならないんですが、ビットコインは相場が激しいので興味を持ちました。ですが、これだけ相場が動いてしまうと決済手段、通貨としての役割としてどうなのかなぁというのが素朴な疑問です。
 
モデレーター)
 確かに似てますよね。金と仮想通貨。中央集権的な主体がいないというのが最大の魅力だと思いますけども、でもたぶん違うところいっぱいあるし、その辺も含めてお聞きしたいと思います。
 簡単に私の仮想通貨との関り、というほどではないんですけども、会社でそばに座っていた榎戸キャスターがですね、「使っても使っても減らない通貨があるから」って言ってまして、彼女はテレビの番組で取材のために使ってみたと、去年じゃないですか。どんどん増えるわけですよ。で、買ってお母さんにプレゼントしました。ストールとかを。で上がるじゃないですか。減らないんですよ。「あ、それ買う」と思ったのが今年の1月で、チャートでいうと一番上という感じです。買って気づけば半分で、非常にうちの中での立場が危うい状態が続いています。あなたの言うことは一切信用できないということになっています笑。
 ちょっとですね、相場の話を尾河さんからお伺いしますけど、去年あれだけ億り人とかでえらい騒ぎになっていたのが、今は下がっている。相場的には何が起きたんですか?
 
尾河)
 去年、日本でビットコイン元年とか、仮想通貨元年などと呼ばれとてもヒットしたのには理由があると思っていて、
 
 一つ目は、中国で規制が入ったことです。事実上、中国では仮想通貨の取引ができなくなってしまった為、日本の市場のシェアが大きくなりました。
 
 二つ目は、日本の法整備が進んだということです。世界に先駆けて金融庁の方で法律の整備をし始め、仮想通貨交換業者の登録制にしたことで、若干個人投資家の中でも安心感が広がった、取引がし易くなったことがあると考えています。
 
 三つ目には、去年ドル円ボラティリティがものすごく低かったんです。年間通しても11円くらいしか幅がなかったので、これはFXやっている方のボラティリティを受けたいという人たちにとってみれば全然面白くなく、そういう方たちのお金がビットコイン市場に入っていったということ。
 
 私はこの3つくらいの理由があるのかなと思います。でも実際の法定通貨に比べると、まだまだ流動性が低くて、去年の年末くらいから下がり始めました。それは一部の大口の個人投資家が売り始めたこと、年明けにCoinCheckの問題があったことが原因だと思います。悪いニュースとか規制が入るとドーンと下がるという状況であるということです。
 
モデレーター)
 ファンダメンタルズに沿って動いていないという話がありましたけども、難しいですよね、そもそもなんで動いているんだろうと、ちょっと藤巻さんの伝説のディーラー時代を振り返って頂きつつですね、この大相場だったのか何だったんですかね。
 
藤巻)
 今わたくしが仮想通貨について感じているのはデリバティブの方が同じかなと思っています。やはりまだ流動性が少なくマーケットが十分じゃないということ。デリバティブが出てきたころっていうのは、仮想通貨と同じようにまがい物扱いされていて、最初はごく一部の人たちだけがやるようなものでした。だんだん発展していって、今では金融街においてはデリバティブというのが無くてはならない商品という風になっていったわけです。それと同じような動きを仮想通貨はすると思っていて、その初期段階、それこそ興味ある人しか飛び込んでいないのが仮想通貨の世界だと思います。
 特に私どもの年代の人はまず仮想通貨と聞くとまがい物だと思っている人も多いですし、ほとんどの人は手を付けていないです。手を付けているのは若者だけだと思いますので、それがやっぱり日本でどんどん高齢者さんとのつながり、そして、色んな先物とかオプションとかそういうヘッジ手段が出来てくれば機関投資家が入ってくると、今のままではヘッジ手段が十分ではないので、機関投資家は入りませんが、十分な先物取引オプション取引ができてくると、機関投資家が一つの手段として入ってきて、安定してくるのかなと思います。安定してくれば決済手段としても非常に優れたものですから、そういう意味でも普及していくのかなと思います。
 
モデレーター)
 やっぱり初期段階だからこそのボラティリティ、変動の大きさということですよね。それはすごくデリバティブの初期のころと似てるんですよね。
 
池水)
 デリバティブって派生商品で、もともとベースになるものがあるわけじゃないですか。それが国債であったり、ドル円であったりとか。そこから派生したフィーチャーズとかスワップとかがデリバティブって呼ばれますけど、ビットコインの場合は、その現市場の価値自体が一体何によってるものなのか理解しにくいのが乱高下の一番の原因じゃないかと思います。なんでビットコインって対ドルでこの値段なの?対円でこの値段なの?そこで理由づける大きなものが分からない。ビットコインがなぜこの値段でトレードされているか全くわからないと乱高下しているときに思ったんです。
 とにかく流動性が全くないから、バイヤーが入るとワッと上がるし、売り出すとワッと下がるしってことはわかるが、じゃあビットコインって一体いくらであるべきなの?ビットコインに対するFXが存在しないんであれば、こういう問題もないんでしょうけど、今のこの世の中、日本円であったり、米ドルであったり既存の価値判断の基準が存在する中で、それに対してビットコインの価格がこうですよ、というこのマーケットの値付けの源泉がなかなか分からない、手が出せない。というのが一般の考え方ではないでしょうか。
 
モデレーター)
 デリバティブというのは原資産があってのデリバティブなんですよね。辿っていけば元の価値は何だったっけ?と、これってちょっと為替と似ている所はありませんか?フェアバリューって難しいですよね。
 
尾河)
 そうですね。為替ってよく、フェアバリューと言ったりする人もいるんですけど、それはあくまで参考値であってですね、それが絶対的なフェアバリューっていうのは特に為替の場合はない。二つの通貨の相対的な価値でしかありませんので、というところでは似てるというところはあるんじゃないかなと思います。
 そもそも、根源的価値を仮想通貨はずいぶん議論されていはいるんですね。金とかっていうのは採掘コストというのが価格の下限であると言われますよね。ビットコインもマイニングに電力とかを使っているので、採掘コストはかかっていると、それが将来的に下限になってくるんじゃないかという人もいますし、藤巻さんもおっしゃったように、アメリカでは先物市場が立ち始めましたけども、これがもう少し充実してきますと機関投資家とかが入ってきて、投資できるようになってくると投資先としての地位が確立されてくるのではないかと思うんですね。そうすると先物ができる、何が違うかというと先行ヘッジができるんですね。先にこの価格で売っておきたいということを今決めておくことができる、そういう意味では先物市場の流動性ができてくるってことは、もうちょっと時間がかかるかもしれませんけども市場が整備されてくると思います。 
 あとは価値っていうのは最終的には金もキラキラ輝いて太古の時代からこれは価値があると思っている面もあるので、端的なものってあるじゃないですか。ビットコインなんかも仮想通貨も、卵が先か鶏が先かになっちゃうかもしれませんけど、人々が便利だと思って決済にどんどん使うようになったりしていくと価格も安定して、だいたい下限も決まってくるとか、そういう風になっていくんじゃないかなと、個人的には割と未来はあるんじゃないかなとおもいますけどね。
 
モデレーター)
 そもそも物の根源的な価値とか、金はどうして価値を認めてるのかなとか、そもそも円、ドルっていうのはなんで価値があるんだっけ、っていうことろを言ってしまえば共同幻想みたいなところがあるわけじゃないですか。みんなが価値があると思うから。
 藤巻さん、今回もなかなか厳しい本をお書きですが、「日銀破綻」大丈夫ですか?笑あの、ただですねすごく魅力的なことが藤巻さんの本にも書かれているんですが、まぁ正直言って日銀だけじゃないかもしれないですよね、根源的な信用力って国家そのものがあるんだっけと。無い方がむしろ、価値って生み出していけるんじゃないかと。あるいは国家そのものに信頼を置ききらない時代だからこそ、注目され始めているというところはありそうですよね。
 
藤巻)
 私自身が仮想通貨に興味を持ち始めたのは、避難通貨としての地位なんですね。今は将来性にも期待している所があって、二重の意味で仮想通貨がいいなと思っているんですけども、そもそも、ハイエクっていうのがオーストラリアの経済学者にいましたけども、「そもそも通貨というのは国が発行しなくてもいいんだよ」と向こうで言っているんですけどね。仮想通貨というのはそれと同じようなものだと思っています。で、本の内容なんですけど、私は非常に今、日銀が危ない状況になってきていると思っているんです。それより前に財政が日本は世界最悪の状況であると。本来であれば2013年とか14年頃に一回ポンッとなってたと私は思っているんですよね。もし日本がユーロのメンバーであれば、資金繰りがつかなくて給料どうやって払うんだとなってですね、それがヨーロッパでは中央銀行が紙幣をする権利をもっていませんから、だから他から借りるということしか出来ない訳ですけども、日本はこういう事態を避けるためにどんどん紙幣を刷っちゃったわけです。日銀の場合は日銀券(円)を刷れますから、ということは財政破綻を飛ばしちゃったんです。先送りをしてしまった。そのおかげで日本銀行が脆弱な状態になっていると、要はバランスシートが国内総生産に比べて100%を超してきたわけです、最近。
 これは他の中央銀行に比べて数倍ひどいということです。他の中央銀行は20~35%くらいなので、日本はものすごいメタボにな状況になってきている。だからそうなると中央銀行が発行している通貨に本当に信頼性があるのかなと思います。私は日本がこれから債務超過になっていく可能性があると思っているわけですけども、日銀が債務超過になってくれば、当然ながら日銀が発行している通貨というのは信頼が揺らぐわけですよ。金本位制度というのは金の価値で通貨を担保していたわけですけども、今の日銀というのは日銀の健全性、財務の健全性、そして金融システムをきちんと行えるかの健全性で担保されているわけです。その両方が傾いてきているのであるのであれば、円から他の方に避難していたほうがいいんじゃないかなという意味での避難通貨として考えている。
 
モデレーター)
 避難通貨としてのドルであったり、仮想通貨であったりと。仮想通貨としても避難先としてどれだけ安心なのかとか、そもそも避難する先なんてあるんだろうかくらいの気持ちになってしまうんですけども。
 
藤巻)
 やっぱり相対的なものですから、日本では円が避難通貨として考えられていますけども名目実行為替レートからいうと、ドルが33年分高いということでね、世界中ではドルが避難通貨と思っているわけですよ。円やほかの通貨よりはドルの方が安全だと思われている訳であって、全てが安全ということはなくて、どこがより安全かということだと思うんですよね。その一つとしてドルが安全だし、仮想通貨がその地位にあるのではないかと考えているんですね。本当にハイパーインフラが来ちゃったときに、どうやってそれを抑えるかっていうことなんですが、一つは昭和22年ごろに行った預金封鎖と新券発行、これはハイパーインフラを防ぐための一つの方法。もう一つは古い日本銀行をつぶして、新しい中央銀行を作って金融システムの安定を図る。これは終戦後のドイツがやったわけで、そういうことによって、通貨の安全性を回復したわけですけども、私は今回、そういう手段を選ぶんじゃないかと思っているんですけどね。そういう時に個人でどうやって対処するかというと、新しい中央銀行を作るとなるとドル預金でもいいんですけど、預金封鎖、新券発行という風になると、ドル預金でもその他でも意味がなくなってしまう。そうなると、富裕層は海外にお金を逃がせばいいんですけど一般の方々はどうしていいかというと、仮想通貨しかないんですよ。だからどういう金融政策を打つかによって違うと思うんですけども、仮想通貨という手段、口座を持っていないと政府や日銀が危なくなった場合に対応手段がなくなってしまう可能性があるんです。
 
モデレーター)
 予想外の展開になってきています笑。
 池水さん、根源的な信頼って何なんだろうってどう思われますか?
 
池水)
 ありがとうございます。やっぱり金の値段なんじゃないですかね。やっぱり究極の状況が起こったとき、それは日銀の破綻なのかもかもしれないですが、例えば災害が起こったときにインフラがダメになったとき、パソコンやスマホが使えなくなった時に、仮想通貨は役に立ちますか?と考えるとやっぱりラストリゾートは現物の金が第二の実物資産であると考えます。もちろん世も不安でドルに人が集まっている。新興国の通貨が調子悪いとみんなドルに行ってしまうわけですから、だからと言って、ドルだけでいいのか、ドルにこんなに集中していいのかと考えたときにやっぱり、ある程度はゴールドとかの現物資産に全部とは言いませんが、ちょっとは振り向けたほうが安心になるのではないかと僕は考えます。最終的の緊急避難先の保険としては現物資産であるということが一番大きな要因になるのではないかと思います。
 
モデレーター)
 確かにそうだなと思いつつ、でもなぜ金なんですか?キラキラしているだけなのに笑
 
池水)
 僕30年やってますが、金の本当の価値って何かというと、普遍性だと思うんですよ。3000年前、4000年前のツタンカーメンのマスクがそのまま残っているというのは、金は全く変わらないから。我々が死んで土になっても、鉄や銅が錆びて土になっても金だけは地球上にある自然物の何物にも反応しないんですよね。普遍性がすごくある。だから、何千年も同じ形がそのまま保存できるということに人類が気づいたということだと思います。
 
モデレーター)
 そういう普遍性の商品って他にないんですか?
 
池水)
 プラチナもそういう意味じゃありますね。今は金よりもプラチナの方が安いですから、どっちかというとプラチナ押しなんです。でも、投資家のイメージとしてゴールドがNo1なんです。価値といいますか、それこそ先ほどビットコインの本来的価値は何かということがありましたが、通貨はその国の国力であり、発行体の力が価値の原産だと思うんですけど、ゴールドは発行体がないだけにこの物に対する共同幻想や人間の価値観が歴史上に詰まっているというところだと思うんですが、そういった意味でほかの金融商品とは全く違うものという風にファクターの違うものを持っていることが保険になるのかな僕は思います。
 
藤巻)
 仮想通貨は避難通貨の一つに入れられるという風には思っていたんですけども、仮想通貨に関して避難通貨というよりも決済手段として、将来的な未来があると考えます。
 
モデレーター)
 避難だけじゃなくて、ポジティブな将来性という意味ですね。
 
藤巻)
 金は決済手段にはならないですからね。ゴールドを持っていることに関しては否定はしません。
 
モデレーター)
 僕も「これって決済で使えるんだ」と思ったので、1月くらいに買っちゃいましたという気持ちなんですけども、やはり値段が半分になると使えないですよ笑。使ったら負けだとか思いますからね。こうなんだ、当たり前なんだ、本当に愚かだった、と思います。
 尾河さんどうでしょう。為替通貨と仮想通貨は大変似ている所もあります。だから尾河さんの所にたくさん問い合わせが来るんだと思います。本来、根本的に違うところもありますよね。その辺ってどうお考えですか?
 
尾河)
 まず国の説明としてはビットコインは通貨ではありません。なぜならば国の保証がありません、ということになっているんですね。でも国の保証がないことで未来永劫通貨として出せないかというと、そういうわけではないのではないかと思います。藤巻さんが仰ってたみたいに、国家破綻したジンバブエとかでビットコインの方が使われるというケースもあるわけですので、今実際の機能としては通貨としての価値の交換と価値の表示(価格の表示)と価値の保存(1万円は10年たっても、実質ベースは変わるが額面は変わらない)という3つの機能があると言われているが、どれもビットコイン、仮想通貨は十分ではないとみられている。どの機能についてもビットコインボラティリティの高さがネックになってしまっているんですね。先ほどのように、価値が急に半分になってしまったっていうのもありますし、やっぱり価格が安定してくるというのが一つのポイントになってくるのかなと思いますね。個人的にビットコインって今のままの状態だと、ユーロと少し似ているところがあるんですね。我々の日本人にとってはですが、日本からユーロ圏に行こうと思ったら、円からユーロを買いますよね。ユーロ圏に行けばユーロをどこでも使えるということですよね。ビットコインも海外で使おうと思えば、ボーダレスで使えますからビットコインを使えるお店であれば、世界のどこでも使えます。だから円からビットコインに変えてどこでも使えるという状況です。
 でもこれが本当の意味でのボーダレスというか、通貨の価値としてという話になってくると、もっともっと使える場面が増えてきて、もっとみんなが使うようになってきて、例えば将来の絵として想像できるのは、もしかすると今のビットコイン、もしくは進化系が出てくるかもしれませんが、その仮想通貨を便利と思って世の中中で使うようになって、貿易だとか企業間の取引に使うようになり、輸出も輸入も使うようになって、あるいは皆さんの給料もビットコインで支払われるようになるとか、ここまでくると本当にボーダレスとか企業も為替ヘッジとかしなくて済むようになったりとか、そういうユーロ圏の中のユーロみたいな存在になってくる可能性もあるかなと考えています。
 
モデレーター)
 為替相場がなくなっちゃうくらい?
 
尾河)
 そうですね、みんなが使うようになればですね。企業も個人も使うようになればですね。
 
モデレーター)
 そうなると、尾河さんのお仕事がなくなっちゃうのではないですか?
 
尾河)
 そうですね笑。為替アナリストがいらなくなっちゃいます。ただその時は、今でこそ1000種類以上の仮想通貨が出ていますので、仮想通貨同士の変動っていうのがありますので、仕事はまだ大丈夫かと思っています笑。
 
モデレーター)
 いかがですか、藤巻さん。
 
藤巻)
 銀行の口座を持っていなくて、為替の取引ができない人がいると聞いてですね、日経新聞さんに書いてあったと思うんですけど、世界中で20億人なんかが銀行口座持っていないわけですよ。フィリピンなんかはある圏の中に銀行が一つもない圏もあるわけですよ。そういう人たちは取引から除外させてしまっているわけですよね。そういう人たちが法定通貨を持っていても送金できないわけですよね。仮想通貨であれば、スマートフォンされ持っていれば簡単にできるわけで、20億人の銀行口座を持っていない人たちは経済圏に組み入れられたわけですよ。そういう意味ではグローバルビジネスが仮想通貨を通じてものすごく広がっていくと思うんですよ。そうするとボラティリティが引っかかってくるわけで、決済の手段としては法定通貨よりもよっぽど魅力的なものがあると私は思っていますけどもね。
 
モデレーター)
 今の20億人の口座を持っていない人の話はすごく面白くて。固定電話がない世界の所にスマートフォンが革命的な変化をもたらしたはず、と同じようなことが銀行、金融世界でも起きうるということですよね。
 
藤巻)
 そうですね。寄付だってそうですよ。ケニアで災害があったときに寄付をしたいと思ったのに、どうやって換金していいか分からない、どうやって送金していいかわからなかったんですけども、スマートフォンさえ持っていれば仮想通貨をポンと遅れるわけですよね。ものすごい世界が変わるわけですよ。
 
モデレーター)
 今の話を続けてではないですけども、藤巻さんは日銀に対して厳しい目線をお持ちだとは思うんですけども、日銀だとか日銀デジタル通貨、各戸の銀行がデジタル通貨をものすごく研究してますよね。国によっても実験が始まったりもしている。この中央銀行のデジタル通貨と、中央銀行が介在しないデジタル通貨とは全く違うものなんですか?
 
藤巻)
 私は二銀がつぶれて新しい中央銀行ができるときには、日銀デジタルにするべきだと思います。現金無くすべきだと思います。
 
モデレーター)
 それは仮想通貨ではなく、日銀デジタル?
 
藤巻)
 日銀デジタルです。私は将来的には日銀デジタルと仮想通貨の併存だと思います。国内ビジネスは日銀デジタルと仮想通貨、国際ビジネスは仮想通貨と思います。で、日銀デジタルっていうのは皆さんが民間の銀行に口座を持っている代わりに、直接日銀に口座を持って、現金がなくなるわけです。
 
モデレーター)
 我々が日銀に直接口座をもっちゃう?
 
藤巻)
 例えば直居さんから私が何かものを買うと、私の日銀にある口座が直居さんの口座に振り込まれる。要するにPASMOのようなものを日銀自身が起こすという恰好でしょうかね。
 
モデレーター)
 それは大変興味深いですが、銀行がなくなっちゃいますね、尾河さん。
 
尾河)
 そうですね。今問題になっているのは日銀もECBと一緒にStudyしているんですよね。ブロックチェーンの活用が他に何かないのかということで。各国でも仮想通貨というか、中銀デジタル通貨の検討はされてますということなんですけども、直接今、藤巻さんが仰ったみたいに、日銀ネットでつながった企業間の決済っていうのは、デジタルに行われていますので、これは日銀コインができたとしても、全く今とは変わらない。個人がBOBJコインを使うようになると、これはまた全然違っていて、直接日銀に口座を持ってという形になるとですね、銀行の決済機能っていらなくなるとか、っていう話になると思います。銀行自体がなくなるとは思いませんけども、銀行の役割というのが変わっていく可能性というのはあるかなと思います。
 
藤巻)
 仰る通り、銀行はなくならないんですよ。なぜなら融資機能がありますから、融資というのは残ります。ただ、銀行の使命って減る可能性があるんですよ。そうするに銀行っていうのは皆さんから普通預金とか当座預金とかからお金を集めて、融資をしてますけれども、将来的な銀行というのは、みなさんからお金を預かる前に日銀からお金を借りなくちゃいけないわけですよね。日銀からお金を借りて融資をする。ですから一つの懸念としては銀行の収益が少し減る、一番安い普通預金から日銀や日銀デジタルに借りるという方法に変わりますので、それはコスト高になるというのはこれからの銀行課題になってくると思います。やはり、世界がそう変わって、社会がそう変わって、銀行の利益のために我々は生きているわけではないですからね。
 
尾河)
 今、仮想通貨でなくても、デジタル中銀通貨になっていなくても、だいぶ決済機能の所では銀行の役割というのは変わってきているんですよね。Fintech会社さんで決済のお仕事をやっている所はいっぱいありますけれども、そういう所って別に銀行の免許取らなくても出来るようになっているわけですよね。だからそういう所がだんだん増えてくると、決済は銀行を通じなくても出来るようになったりとか、皆さん使ってらっしゃるかわからないですけどプリンとかお互いに個人間の送金ができるようになっていますよね。OrigamiPayとかのFintechベンチャーがどんどん台頭してきているわけです。決済の所だけ取れば、銀行の機能というのは変わってきているというのが実際の所です。
 
モデレーター)
 銀行の役割とかだいぶ変わりつつある。その代わりになる場所に仮想通貨もありそうだということですね。
 池水さん、そもそもと言えば金がやっていたかもしれない役割なんですけども、、
 
池水)
 相当無理やり金につなげましたね笑。
 
モデレーター)
 デジタルゴールドというのはないんですか?
 
池水)
  デジタルゴールドという概念も生まれつつありますけども、そもそも金の通貨としての役割は何百年も前に終わっているんです。金の流通量は限られてますので、世界がこれだけ拡大していくと金で決済というのは貿易等々のカバーができないわけですね。金の量って今18万6千トンとか世界に存在するわけですけども、あと5万トンくらいは採掘できると言われてはいるんです。ビットコインも似てて、資源ですから採掘の上限が有るわけなんですけども、投資家の皆さんに聞かれるのは、「限界があるならば必ず足りなくなって上がるよね」と言われるんです。でもね、先ほど言ったようにこれは金は掘り出しても無くならないんですよ。錆もしない、そのままで残るのでずっと増え続けているんです。掘った分全部残っているんです。ただ、この価値で世界の経済を回せるかというと全然無理なんです。金の市場なんてお金の量で考えると、無視できる程度でしかない。ですから決済機能としてゴールドを使うのは現実的ではないかなと思います。新しいベンチャーなんかではゴールドで実際に決済をするクレジットカードなんかもあります。それがじゃあ全世界的にメインな役割をするかというと金の絶対数が少ないので、決済手段としての金の役割は低いです。
 
モデレーター)
 そこはあまり期待してはいけないというところですね。
 藤巻さん国会などで国会に限らずですけども、法整備等は世界の中でも進んでいるんでしょうか?進んでいると言われた気もするんですけども、国としての取り組み方、進め方はどんな感じです?
 
藤巻)
 金融庁は最初は積極的で、飯のタネにしていこうというのがひしひしと感じたんですけども、Coincheckの問題があって少しスタンスが落ちているんですよね。ただ、CoinCheckの問題が2度3度起きるようだったら、未来は終わっちゃいますから、これは二度と起こらないようにきちんと最低限のことはやらなくてはならないと私は思っておりますけども、とは言っても金融庁はまだまだ積極的な位置にいるのではないかと思っております。他国と比べるとちょっと落ちているかなとは思いますけど。一方で国税の税金の方で足を引っ張っているわけですよ。麻生さんが金融庁の監督大臣でもあり、国税の監督大臣でもあるわけなんですよね。国税の税の理論だけでいうと、納得するところもあるんですけど、日本の将来を左右するような仮想通貨に対して、税の理論だけじゃいけないんです。税が国民を守るんではなくて、経済にくっついてくるのが税のはずなんですよね。なので、税金問題というのは極めて重要な問題で、とにかく解決しなければいけない。私は木曜日に通常国会の質問で「カジノでは最高税率が27%くらいにかかわらず、仮想通貨が55%というのはおかしいのではないか」というのを聞いてまいりたいと思います。
 
モデレーター)
 仮想通貨の税はまだ定まらないということですか。
 
藤本)
 通貨の方は総合課税から分離課税にするようにですね、他にいろんな問題はありますが、とりあえず木曜日には「なぜ55%なのか」というのを追及していきたいなとは思っております。
 
モデレーター)
 仮想通貨の税に関してはまだ、色々と議論を詰めていかなければならないということですね。
 いろいろとお話を伺っていて、楽しみな所は確かにあります。単に避難先としてではなく、ビジネス、あるいは仮想通貨後の世界も楽しみだと思い浮かぶ半面、とはいえ相場はこうだし、何かあるとしぼんじゃう気もします。藤巻さんが仰っていた「新しい日銀ができるとさぁ」と言われると、それってその前に大変なことになってるんじゃないかっていう笑。
 まとめはそれぞれの方から、仮想通貨だけでなく資産形成とかの向き合い方について、どんな風に向き合っていたらいいんだろうかと。お金周りのアドバイスを池水さんから頂けますか。
 
池水)
 あまり偉そうなことは言えませんけど、仮想通貨に関しては流動性が出来て、決済機能っていうの安定的に使えるようになって、それによって便利になって利用ができるようになってくれば僕は本当にすごくいいと思います。そういう時点に行くまではまだ時間がかかるかなと思います。
 で、資産運用じゃないんですけど、僕はやっぱりゴールドなので守りの方を考えるときには、株とか債権とか通貨とかいわゆる発行体リスクがあるものだけでなく、ゴールド、プラチナなど少し持っていた方が保険としていいのではないかなと思います。
 
モデレーター)
 一部実物資産っていうことですかね。
 つづいて、尾河さん。先ほどの書籍のエッセンスも含めてみなさんに仮想通貨のアドバイスをして頂ければと思います。
 
尾河)
 本に仮想通貨っていうのがタイトルに出ているんですが、この本としては通貨としての役割がこの先あるのかどうかということを書いていて、結論としてはあるんじゃないかという話になっているんですけども、それと同時にお金の未来ですね。キャッシュレスも含めてお金の未来ってどういう風になっていくんだろうと、例えば東京なんかでは一部のタクシー業者さんで予約した段階でクレジットカードとつながっていて、降りるときに支払うという行為をしなくていい所もありますよね。将来お金を払うという行為自体が無くなってくるかもしれないですとか、色々な未来が想像できるわけですよね。
 この間、テレビで見てびっくりしたんですけども、中国では結婚式に行ったときに、お祝い金をChatPayで払っている。入口の所にQRコードが置いてあって、それを読み取るだけでお祝い金を払うことが出来ると、それって日本の文化に合わないかなと、やっぱり日本では慶弔とか色々なシーンで現金というのは出てくる。ちゃんと礼とともにお渡しするという文化ですから、私はキャッシュレス100%にはならないと思うんですよね。ただ、8割くらいには(政府が将来8割くらいと言っておりますけども)なるかもしれない。そのような色々なキャッシュレスの中の一つとして仮想通貨が入ってくる可能性がある。仮想通貨だけでも1000通貨とか色々なものが出てきていて、テクノロジーの進化はものすごく早いですから、一時期はビットコインも決済として使えないと決済が立て込んでくると根詰まりを起こしてしまって、決済がすごく遅くなるとか、決済手数料がすごく高くなるとかいろんな問題が指摘されましたけども、そういうのも段々解決されるようになってくると、今のままのビットコインじゃないかもしれないですけども、将来的に色んな仮想通貨が新しい機能搭載というのも出てきてですね、皆さんが仮想通貨を普通に使うという時代がいずれくるのではないかなと思いますね。
 今ベースとなているのはブロックチェーンなんですけども、ブロックチェーンもパブリック型というのと、MUFJコインのような管理者がいるプライベート型というのがあるんですよね。あとは中銀デジタルコイン、コンソーシアム型コインとか複数のコインが出てきているわけですから、どのようなコインが出てきているのか皆さんもご興味を持っていただいて、資産運用先となるともう少し価格も安定してくる必要があるのかもしれないですけども、一部使ってみるとか買ってみるとか、色々試してみるとかチャレンジしていく精神が必要で、これだけ変化が激しい世の中ですからね、常に柔軟にいられるのがよろしいのではないかと思います。
 
モデレーター)
 まさにフューチャーオブマネーなんですよね。サトシナカモトが未来の世界でどんな風なお金の使い方をしているかと、それはまさにフューチャーオブマネーなんだなと思いました。
 さて、藤巻さん。このエッセンス、今日来ていただいている皆さんに一言アドバイスをお願いします。
 
藤巻)
 本のタイトルは確かに過激なんですけども、自体が過激になってきているので仕方はないのかなと思います。やっぱり異次元緩和というのは私のように30数年間金融にいる者にとってはとんでもない政策であって、昔のような金融政策をしていれば、インフレになっても全く心配しないんですけど、新しいとんでもない、検証もしてない政策をやってしまったゆえに、心配するしもう出口はないのかなと思っているので、こういう本を書かせていただいた次第です。認識していただきたいことは今やっている政策というものは異次元のめちゃくちゃな政策なんです。昔の感覚で中央銀行頼れるよという感覚でいると間違いなのかなと思います。まぁ国民のみなさんのことを考えると私の予想が外れるのが一番いいんですけども、やっぱり財政が世界最悪になって、日銀が超メタボになっていることを考えると少なくとも保険を掛ける時期だと考えるんですね。保険をかける意味では少しでも準備をしておかなくちゃいけない。そういう意味で仮想通貨とドルがいいのではないかと思っているんです。最悪の事態で預金封鎖という話になったのであれば、皆さんはもう何も手がないので、ここにいる皆さんは仮想通貨をやってらっしゃるかもしれないですけども、口座だけは開いておいた方がいい。1回、2回、3回とちょっと買う練習をすることをお勧めする。口座を開くにしても時間がかかります。それから講座開いてもやりかたがわからないで終わっちゃう人もいるかもしれないですが、少なくともそういう事態に備えるための自分自身のインフラだけは備えるべき状況かなと思っております。能天気に政府が何とかしてくれるという状況ではない事態に入っていると私は思いますので、準備してください。ほんとにちっちゃなことでいいから練習しておいた方がいいのではないかと思います。